ボンバー東
アルトワークス専門店として主にC系ワークスを300台以上の販売と修理や整備、レース活動で一時は目を閉じて1時間以内にワークスのエンジンを下ろすことが出来るほど、パーツやボルト、ナットの位置もすべて頭の中にありました。
カテゴリ:よくあるトラブル
23.オーバーヒート
2019.12.20
自動車のトラブルでよくある症状です。計器類は常に意識して見て下さい。最近の車にはありませんが・・・(-_-;)
【原因1】
冷却水漏れ。
【確認方法1】
各部水漏れを目視で確認(ラジエーター・エンジンルームはもちろん室内の可能性もある)
【原因2】
ラジエーターの錆などが原因のつまり。
【確認方法2】
ラジエーターキャップを外し確認。(目視できる場合と、見た目では判断できない場合がある)
アッパーホースとロアホースの温度差が大きいと、上部と下部との温度差がある場合は冷却水が滞留し、水が回っていない事がわかる。(類似症状・サーモスタット・ウォーターポンプ)
判断できない場合は、ラジエーターを取り外し、上部より少し強めに水を流し込み、下部より出てくる水の量や錆で確認できる。(上部より水を入れる場合は、アッパーホースの口はフタをする事)
【原因3】
サーモスタットの動作不良。
【確認方法3】
十分暖機できている状態でラジエーター内に水流が無い場合にサーモスタットが閉じたまま動かないケースが考えられます。
また、動作不良で途中で開いた状態や閉じた状態で止まり、時折動く場合もある。
開いた状態ではエンジンを破損する事はないが、エンジンが暖機できない場合がある。
いずれにせよ突然動きだし、閉じたままで止まるとオーバーヒートの原因となるので、交換が必要。(類似症状・ラジエーター・ウォーターポンプ)
サーモスタットを取り出して最終確認。
【原因4】
電動ファンの不良。
【確認方法4】
設定温度以上になるとファンが回り冷却水を強制的に冷却しますが、ファンモーター自体や、センサーの不良が考えられる。
水温(水温計)が上がっているのにいつまでもファンが回らない。
ファンモーターに直接適性電流を直接流し、動けばモーターは異常ない。
動かなければ、モーター不良。
モーターが動いた場合は、センサー不良が考えられますが、ラジエーター・サーモスタット・ウォーターポンプ等が原因で冷却水が循環しない為に、エンジンは高温となっていてもセンサー部の温度は低い場合があり、その為にセンサーが動作していない事もある。
他にラジエーター・サーモスタット・ウォーターポンプ等も確認が必要。
【原因5】
ウォーターポンプ。
【確認方法5】
冷却水を強制的に押し出して冷却水を循環させる役目がありますので、症状は、ラジエーターと同様に水流があるかどうかを確認する。
アイドリング時とアクセルを吹かした状態では水流が早くならなければいけない。
但し、サーモスタットが閉じていると水流は伝わってこないのでどちらも確認。
また、異音が出ている場合や軸にガタがある場合があるが、ワークスの場合は、タイミングベルトを外さないとガタは確認できません。
(類似症状・ラジエーター・サーモスタット)
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