エンジンを止め→ボンネットを開ける
エンジン左側にオイルレベルゲージがあります。(型式により多少形が違う)
ゲージを引き抜き、先端に付着しているオイルをウエス等でふき取ります。
もう一度、奥まできちんと差し込み、再度引き抜きます。
写真右側の画像にありますように小さな穴が開いておりますが、向かって右側がlowレベルで左が highレベル位置です。
この範囲にオイルが付着していればOK
少し多いくらいはOKですが、多すぎるのも問題です。
点検後は確実に差し込んで置いて下さい。
先般発売されました新アルトワークスは別としまして、旧アルトワークスなら生産から約25年以上経過の車両から、新しいものでも15年は経過しています。
また、車両の特性からこれまでの使用状況もロングツーリングではなく、峠やスポーツ走行やそこまでいかなくても走りを楽しむ方々が乗り継いで来られた車両がほとんどです。
走行距離も10万Km越えなどでも全く珍しくなく20万Km以上の車両もたくさんあります。
私が修理工場で勤務し始めて車の免許を取得した30年ほど前には新車から10年10万Kmで廃車と言われておりましたが、部品の耐久年数や道路状況などの改善もあり普通車を含め20年落ちの車両も珍しくありませんね。
皆さんがよく思い浮かべるメンテナスとは、冷却水・オイル・オイルエレメント・エアークリーナー・タイヤやウォッシャー液くらいではないでしょうか?
もちろん、これらも大切なものですし、これ以上のメンテナンスは知識や設備が必要となるので一般的には実用的ではありませんが(^^;
ワークスにお乗りの皆さんがせっかく弊社ページにお立ちより頂きましたのでこの中でも、冷却水・オイル(オイルエレメント)についてその必要性について少し紹介します。
特にワークスはオイル漏れや滲みも多く、また多少オーバーヒートしていても気づかない程度で走行が出来てしまうので要注意です!
エンジンを止め→ボンネットを開ける
エンジン左側にオイルレベルゲージがあります。(型式により多少形が違う)
ゲージを引き抜き、先端に付着しているオイルをウエス等でふき取ります。
もう一度、奥まできちんと差し込み、再度引き抜きます。
写真右側の画像にありますように小さな穴が開いておりますが、向かって右側がlowレベルで左が highレベル位置です。
この範囲にオイルが付着していればOK
少し多いくらいはOKですが、多すぎるのも問題です。
点検後は確実に差し込んで置いて下さい。
オイルには、エンジンオイルやミッションオイル・デフオイル・ブレーキオイル・ATオイルなど用途に応じて種類がありますがここではエンジンオイルについてお話をします。
オイルはエンジンにとって水と一緒、いや空冷エンジンの存在を考えますと1番重要なのかもしれませんね。オイルは、エンジン内部で金属面と金属が面激しく回転する部分やスライドする部分の潤滑剤としての役割を担っております。オイルがないと金属と金属が擦れ合うことで摩耗し、表面が傷つき摩擦部分は高温となり、結果的に膨張変形等をしてしまい、可動部分が全く動かなくなります。一旦傷ついた表面は人工的に研磨する以外修正はできません。オイルエレンメント交換を怠っていると、オイル自体の汚れに加え、スラッジや金属等の摩耗ででた不純物が混ざりオイルの性能低下につながりますし、最悪の場合はオイルのつまりが原因でオイルが入っているにもかかわらず、オイルが循環せずに焼き付けを起こしてしまいます。
オイルがない事で、金属摩耗による損傷と高温となることでオーバーヒートをしてしまうケースがります。
オイルはなぜ減るのか?
水と同じでどこからか漏れているのが一番わかり安ですね。またにじみと言ってポタポタとはオイルは零れ落ちないが、じわ~っと漏れている感じ。または、オイル下がりオイル上がりと言って、エンジン内部でオイルが本来侵入してはいけない部分入り込み燃料と一緒に燃焼してしまっている状態でマフラーより白い煙が出ているのとオイルの焼けた臭いがします。気温の低い時に出る蒸気とこの煙りの区別ですが、気温が高いのに出ている場合は煙りの可能性が高いですね。しかし、エンジンをかけた直後などは夏場でも蒸気が出る時もあります。
また、手のひらをマフラーの出口部分に近づけると上記の場合は、湿っぽくなりますよ。
エンジンを止め→ボンネットを開ける
エンジンが冷えている事を確認して下さい。
レーザーブタンクでも確認は出来ますが、ラジエーターホースに穴が開いている場合に正確に判断できない事がありすので、ここではラジエーターキャップを開け確認します。
冷却水が入っているかどうか確認します。
減っていた場合は、原因がありますので、確認が必要です。
「オーバーヒートにより噴出した」「冷却水洩れ」のいずれかです。
まれに例外がありますが・・・。
また、錆で真っ赤になっている場合は、早めの処置が必要です。
クーラント液が赤い場合もありますので、指先でこすり合わせ、ザラついた感じがすれば錆です。
リザーブタンクは満タンでは無く、HIとLOWのラインがありますのでその範囲で補充してください。
入れすぎると不必要な量は外へ放出されます。
車の下に水が洩れた後が無いか、日頃から気をつけてください。
タイヤより後ろ側で透明な水はエアコンの水の可能性が高いです。
冷却水・ラジエーター液(クーラント)※どれも同じ意味で使用します。
エンジンは、内燃機と言われ皆さんご存知のようにガソリンや軽油などの燃料を爆発させて動力を得ております。
(最近では電池などもありますが)そうするとやはり爆発している訳ですから、エンジンが高温になります。高温になりますと、金属が膨張し、歪みが生じ時には溶ける部品も出てしまい結果的にエンジンを破損してしまいます。そうならない為に冷却水で温度を調節しているのが冷却水(クーラント)と言われるのです。冷却水は文字通り水なんですが、真水だとエンジンを構成している大部分は金属ですから錆びてしまいます。また、氷点下の地域では凍り付いてしまいますので冷却効果を上げるなどの要素も加味した科学的に製造されましたクーラント液を使用します。(対応気温により種類があります)
このオーバーヒートには冷却水以外にもオイルやラジエター・ウォーターポンプ・サーモスタットの動作不良などが原因となることもあります。
では、この冷却水がなぜ減ったり無くなるのか?
基本的に量は変化してはいけません。
リザーバータンクなどではエンジンが冷えているときと温まっているときとの量に変化が見られますが、リザーバータンク(サブタンク)は、ラジエーター側で冷却水が高温になって膨張した時にはリザーバータンク側に戻り、またラジエーター側に流れ込むと言う仕組みになっています。また、エンジンが温もっている状態で点検する際にラジエターキャップを開けると高温の冷却水が噴出し大やけどを負う事がありますが、リザーバータンク側だとそういった心配は0ではありませんが軽減されますし万が一水が漏れても少量ならある程度の距離は走行が出来ます。減っていると言うことはどこかからか漏れていると言うことです。エンジンルームはもちろん、車内にもヒーター用にこの水が使われていますので車内で漏れているケースもあります。その場合は、甘いようなクーラント独特の臭いがします。もしくはリザーバータンクから吹きこぼれていることもあります。
吹きこぼれはラジエターキャップの性能の低下で必要以上にリザーバータンクへ水を戻している場合と、オーバーヒートが原因で吹きこぼれている場合とありますので、いずれにしましても放置は厳禁です!
冷却水とはたかが水と侮ることなかれ!
エンジンが損傷・破損し、修理が不能(出来なくはないが高額)となる可能性が大です!
もう少し・・・
冷却水自体もエンジン内部の通路を通ることでエンジンの熱を奪い循環していますが、どんどん温度が上がって来ます。これを冷やすのがラジエターと言われる車の前部に装着され前から受ける風や電動ファンなどの装置で強制的に水を冷やすものがあります。冷却水はエンジンルームからラジエーターなど金属やゴム製のパイプなどを通っておりますが、ゴム類や金属・プラスチックのつなぎ部分、ラジエーター自体が錆や破損等で穴があいたりすることで水が漏れます。
では、どのような損傷が考えられるのか?
損傷の原因は大きく3つあり、金属の回転部分などが高温になったことで膨張と変形することで固着してしまうパターンまたは、燃焼室と呼ばれるところは、大きなエネルギーを得るために空気を圧縮してから燃料と空気を混ぜて爆発させますが、この部分は金属と金属をボルトで固定しており、変形することで隙間が空いてしまい空気が漏れてしまうことで圧縮が出来なくなってしまいます。もう一つは、歪みによりオイルと冷却水の通路を隔てている部品に亀裂がはいり冷却水の通路にこの圧縮するはずの空気が流入し冷却水を押し出してしまい、結果的にオーバーヒートさせてしまうパターンいずれにしましてもオーバーヒート後の修理費用は高額なるので絶対避けたいトラブルの一つですね
このオーバーヒートには冷却水以外にもオイルやラジエター・ウォーターポンプなどが原因となることもあります。
最近の車にはヒートゲージが無く、エンジンが冷えているときだけブルーに点灯し、温もると消えてしまい、昔ながらのメータに慣れている私からすると不安でしかありませんが最近は水漏れやオーバーヒートしてボンネットを開けて路肩に止めている車も見ないですね・・・(笑)
でもワークスにはちゃんとヒートゲージがありますから安心です。
では、どのようなメーターの動きや変化に注意すればよいかと言いますと(メーターの故障はないもとして)
・走行中に一旦上がっていたヒートゲージが3分の2以下に下がった場合(これは冷却水の温度が下がったのではなく、水温センサーに触れる水量も無くなってしまったケース)
・まったく水温が上がらない(上記と同じ理由)
・暖房が急にきかなくなった(暖房も冷却水を利用していますので、冷却水が流れなくなると当然ヒーターも効かなくなります)
エンジンを止め→ボンネットを開ける
エンジン左側に黒色のエアーエレメントBOXがあります。
3箇所を止めている金属製の金具を外し、フタを開けます。
エアーエレメントを取り出します。
下側になっている方から空気を吸い込んでいますので、上から見ただけでは汚れは分かりませんので、裏返して点検して下さい。
多少の薄汚れは問題ありませんが、フィルターが詰まっていたり汚れがひどい場合は交換してください。
エアーエレメントは、原動力となるエンジンに必要な空気を取り入れる最初の場所です。燃焼室に空気を取り入れますが、このフィルターがないとゴミやチリが一緒に吸い込まれてしまいます。
エンジン内部に異物が入り込むと致命的な損傷となる場合もありますので、ご注意ください。また、ワークスはターボ車ですのでタービンと言われるパーツでエンジンに空気を無理やり押し込む構造となっており、エアークリーナーからパイプでエンジンまでの途中にこのタービンがあり、超高速でプロペラが回転しており、このタービンに損傷を与える可能性もあります。しかし、レース仕様などで、チューニングエンジンが大きなパワーを発揮するために、排気量をあげたり加給圧(空気を押し込む)をあげている場合に、フィルターを通過する際の空気抵抗を減らすために通気効率の良いエアークリーナーを装着します。時折フィルターなしの車も見たこともありますが、サーキットでも意外と先行車が跳ね上げた小石やタイヤのスラッジなどがよく飛んできますので、吸入口の位置を考慮しないと危険ですね。また、フィルターが詰まっていると特にターボ車は瞬発力の低下と燃費にも影響します。
エンジンを止め→ボンネットを開ける。
エンジン左側にベルトが2本かかっています。
内側で後方に向かってかかっている①がダイナモベルト外側で前方に向かってかかっている②がエアコンベルトベルトは特に内側に亀裂・ヒビがあるものは要交換ですし、損傷が無くとも指でベルトを押してたるみが多いものは調整が必要です。
たるみ過ぎも問題ですが、張り過ぎもよくありません。
たるみは、専用工具で測ることが望ましいですが、ここでは少し指で押して、多少たわむ位であればOKだと思います。。
ダイナモベルトとは、発電機を回すためのベルトです、クーラーベルトは文字通りクーラーのコンプレッサーを回すためのベルトです。当たり前ですが、車には常に電気供給されている訳ではありません。
しかし、車にはコンピューターをはじめ電気で制御されているパーツはもちろん、ライトやステレオ、ナビゲーションなど電気が必要です。その電気をエンジンの回転する動力を利用して発電機や、コンプレッサーに動力を伝達している訳です。ワークスのパワーステアリングは電気式ですが乗用車などはパワーステアリングもパワステポンプと言うものを利用してハンドル操作の軽減に利用しています。では、バッテリーは何のため?と言うことです下の項で説明いたします。本題ですがこのベルトも車種により1本ですべてをまかなっているも車種もあり、またダイナモとクーラーを1本で回しているものありますので、必ずしもどの車でも同じ呼び名ではありません。また、ベルトの形状も断面がVの字見えるVベルト、ベルトがキャタピラ様なの形のコグベルトなどベルト自体にも種類がります。クーラーベルトが切れてもエアコンが効かなくなるだけですが、ダイナモベルトが切れると発電しなくなりますので、バッテリーの残量がなくなると突然止まります。(実際には警告灯や予兆はありますが、気づかない方も多い)
エンジンを止め→ボンネットを開ける。
右側にバッテリーがありますが、バッテリーはバッテリーがあがっていない状態では、見ただけでは判断が難しいです。
ここでの点検は、外観だけの点検方法を説明します。バッテリーの側面が膨らんでいたり、変形している場合は要交換。
バッテリーの状態がわかるゲージが付いている場合は覗き窓の色で状態を判断してください。
テスターなどを使って充電量や発電量などを計測できればベストです。
最近では少ないですが補給式のバッテリーの場合は、バッテリ ー側面にあるローレベルとハイレベルのライン内にバッテリー液があるかどうか調べ、少ないようであれば、バッテリー液を補給してくださ。
ベルトの説明で少し触れましたが、最近の自動車には電気制御が欠かせないものとなっており、また快適な車内空間のためのエアコン・ナビゲ―ション・ステレオやテレビ・スマートフォン用の電源など消費する電気量も増えております。自動車はエンジンが始動すると発電をしますので、エンジンが始動中など走行中には消費する電気量をまかなうことが出来ます。
しかし、エンジンを始動する際の電気式のセルモーターといわれる装置でエンジンをかけないといけません。最近のエコカーは車が停車したらエンジンが止まり、発進しようとするとエンジンを始動させる車も多いです。エンジンを手で回された方は少ないと思いますが、排気量が大きくなればなるほど重たいです。クラシックカーなどエンジンにかぎ型の棒を差して人が一生懸命回しているのを映画や近代歴史などのフィルムで見た方もおられると思いますが、これをセルモーターを使ってエンジンを始動させていますので原理的には今も昔も同じです。
しかし、今は様々な電気制御パーツが動かなければ、ただエンジンを回しただけではエンジンが始動しませんが・・・ この時には大きな動力が必要となりますので、この時にバッテリーに蓄電されている電気でまかうことになりますが、蓄積していた電気量が減りますのでエンジンが始動したら今度は充電する仕組みです。ワークス特有のお話をしますと、ダイナモ(発電機)も発電はしているが発電量が足りない場合があります。例えば夜間ヘッドライトを点け・大雨でワイパー全開・エアコン全開・ステレオ等も使用している場合に、走行中でもバッテリーの電気を少しずつ使用する事で止まってしまうケースもあります。バッテリーが完全に上がってしまった場合は、ハザードも点灯することが出来す、夜間街灯のない山道や高速道路では非常に危険です!(詳細はワークスマニュアルでも紹介)
タイヤは、タイヤ溝の残量を見ますが、外側が残っていても内側がツルツルと言う事もありますので要注意!
次に側面に亀裂等がある場合はバーストの恐れがあるので要注意です。
タイヤの空気圧も規定量をガソリンスタンドさん等で確認して下さい。
タイヤは車体と路面を結ぶ唯一の部分です。燃費重視や乗り心地重視、走り重視などタイヤも用途によりメーカーの開発も盛んなパーツの一つです。溝があればいいと言うものでもない事はご承知かと思いますが、走行性・制動性・制御性などタイヤはどんな安い車でも、超高級車やれレーシングカー、大型運搬車などに装着されており珍しくないものですが、バーストなどすると自身と他人を含め命に係わる大きな重大な事故になる非常に重要な部分です。