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車検とは・・・
新車購入時なら3年後、それ以降は2年に1度一般公道の走行に支障のない車かどうかを検査するシステムです。
車検を受けるにあたっては、車を購入した販売店やディーラー、他車検取り扱い店に依頼しましょう。
車検時に点検する基本的な箇所は、サイドスリップ・ヘッドライト・ブレーキ・スピードメーター・排気ガス、ウインカーやテールランプ等の電気系です。
それ以外の箇所でご自身で気になる所があれば、事前に依頼するお店に相談しましょう。
よく、「車検をしたところなのに・・・」や「中古車を買ったばかりなのに・・・」故障や不具合が出たと聞きますが、車検はあくまでも車検時に定められた項目箇所が正常に機能し、問題がなければOKです。
ブレーキパットも残量1mm以下でも検査時に正常に機能すれば車検は合格ですし、極端に言えば、エンジンがガタガタと振動していたとしても、排気ガステスターや他の検査基準の範囲内なら車検には合格します。
車検を依頼する時は、価格だけでなく、きちんと少なくとも次回車検までは安心して乗れるように、最低限の点検整備のできるところにお任せした方がいいですね。
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■サイドスリップ------ |
左と右のタイヤの角度(進行方向に対し)が規定の角度通りになっていないと検査には通りません。
ローダウンなどによって左右のバランスがずれてしまった車にはラテラルロッドを入れて調整する事が必要です。
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■ヘッドライト------ |
ヘッドライトが照らす照準が規定の位置から外れていると検査には通りません。
これは、夜間走行中に安全な視界を確保する為、対向車からも良く見える為に規定された明るさと位置ですので
安全面から検査には失格となる訳です。
ライトの調整はお店の方に行ってもらえますが、別途費用が必要な場合があります。
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■ブレーキ------ |
検査ではフットブレーキ、サイドブレーキの両方を検査します。
これは言うまでもなくブレーキがきちんと効いていないと安全に止まる事が出来ない為、
ブレーキパッドやローター、ワイヤーの状態が悪ければ検査には通りません。
ブレーキの調整やパッドの交換はお店の方に行ってもらえますが、別途費用が必要な場合があります。
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■スピードメーター---------- |
スピードメーターの数値が正確に表示されていないと検査には通りません。
道路にはそれぞれ個別に制限速度というものが設けられており、その速度を超えて走行すると道路交通法違反となります。
その際にスピードメーターが壊れていたから、という理由は通用しません。
その為に車検時ごとに定期的にメーターが正確に動いているかの検査をしますが、車検時には正確に動いていてもその直後に壊れてしまう場合がありますので自身でも普段から気をつけて点検する事を心がけましょう。
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■排気ガス------ |
排気ガスの検査基準は、大気を汚染していない事。
とはいっても車がエンジンをかけて走行するだけでも大気は汚染されるので、【汚染しすぎない事】という事です。
エンジン内部や吸気・排気系の機関に問題があると検査には通りません。
金額や修理期間についてはお店の方と相談しましょう。
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■電気系統------ |
ヘッドライト・スモールランプ・ウインカー・ハザード・バックライト・フォグランプ(あれば)がきちんと点灯している事。
ワイパー・ホーンがきちんと動作している事。ウォッシャー液がきちんと入っている事。
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■その他------ |
タイヤの溝は安全な分残っているか、ブッシュ類の損傷やマフラーは破れていないか、オイル洩れ等はないか等下回り検査も行われます。
その際、ホイールナットは緩んでいないか等も検査されます。
最低地上高や車幅・全長・フロント側面フィルムの装着の有無・マフラーの音量なども検査時にチェックされます。
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車検時に必要な費用・・・
車検時には、重量税・印紙・リサイクル料が必要となります。
また、自動車税が未納の場合には車検時に自動車税を納めなければ車検を受ける事ができません。 |
■重量税------ |
軽自動車の重量税は一律で、8,800円です。
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■印紙------ |
軽自動車の印紙も一律で1,400円です。
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■リサイクル料------ |
リサイクル料とは、車を廃棄する際に必要な料金であり、平成17年1月から事前の支払いを義務づけられています。
リサイクル料は年式・装備等によって異なりますが、大体3,000円〜13,000円ほどです。
これは、一度支払えば次回支払う必要はありません。
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■自動車税------ |
4ナンバー(貨物)は4,000円、5ナンバー(乗用)は7,200円です。
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■代行・整備費用------ |
車検代行業者によって異なりますが、軽自動車の場合は10,000円〜20,000円ほどとなります。
但し、基本点検以外に整備が必要な場合には別途整備費用が必要な場合があります。
また、車検に出している間の代車費用が別途必要な場合もありますので、詳細は車検代行業者に問い合わせてみましょう。 |
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車検時に必要な書類・・・
車検時には車検証・有効期限の残っている自賠責保険証明書(なくても可)・軽自動車税の納税証明書(有効期限のあるもの)・車の所有者の認印が必要です。
事前に準備しておきましょう。
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車検を受けるにあたっての注意事項・・・
車検でお預かりした車には、その時に不具合のある部品の交換や修理を施します。
稀に「車検に出したところなのにストップランプ(例)の球がきれた!」と言われるお客様がおられますが、消耗部品に関しては車検時に点いていればあえて交換はいたしません。
どうしても車検の時にしか修理や部品交換に預けたくないとおっしゃられるお客様には消耗部品は全て交換される事をお勧めしますが、それでは費用がかなりかさんでしまいます。
車検に出す際に車検代行業者と、費用と交換部品等についてよく相談してから車検を受けていただける様お勧めいたします。
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